◆イントロダクション◆


◆世界について◆

【オーラ】
砂に覆われた、のんびり屋な惑星セドネの首都。
今は霧に満たされ、地上50m以上でないと視界が確保できない。
タフス・インパクトの時、セドネの半身に住む者は宇宙空間に放り出された。その半身の地表はガラスへと変わり、残りの半身に位置するオーラの人々は生き残った。

【タフス・インパクト】
大昔、はらの黒い星タフスがセドネの魔法の力を狙ってかすめるように通り過ぎた現象のこと。
タフスは沢山の水で満たされていたらしい。今のセドネが霧で覆われているのはこの水が原因だとか。

【虹】
夜明けと夕暮れ時、太陽とは逆側の霧が虹色に光る。晴天の日には、真昼に地平線を一周する大きな丸い虹が霧の上に現れる。

【共生者】
人間は、植物、動物、鉱物と結ばれた。より生き延びる為、一生を共にする。タフス・インパクトという大災害の時に、決意をしたのだ。
植物と生きる者は植人(うわびと)
動物と生きる者は獣人(けものびと)
鉱物と生きる者は鉱人(こうびと)
と呼ぶ。

【魔法】
身体を温める為にポッと火を出したり、風でマントを補助して飛んだり。ほんの少しだけ。多くを望んではいけない。セドネに住む者たちは、なんとなく、そんな気がしている。

魔法はセドネの核から生きる者たちを通じて紡がれている。魔法を新たに生み出す力はタフスにかすめ盗られてしまった。もうすぐ魔力は尽きるだろう。それに伴って、地の栄養も、セドネを丸く保つ力も。

タフス・インパクトの前は湯水のように使えていたとか、いないとか。

【マント】
セドネの砂の地面は霧で満たされ、湿った白の世界が続くだけ。移動するには飛ばないといけない。カーテン、毛布、衣贈のものでも、何でも大丈夫。

【通貨】
基本は物々交換。古代のコイン収集家という物好きもいるらしい。

【黒煙】
ある木の欠片を燃やして出てくる煙のこと。吸うと気分が良くなるらしい。贅沢品として取引されている。違法ではない。法律なんてないからね。

【霧下(きりした)の遺物】
古代の遺物。陶器製のカップや食器や上質な紙など。地表に転がっているのを探求者や物好きが拾い上げてくる。砂まみれでほとんど壊れているが、修復して長く使う。

◆職業◆

🔭尋ね家
終わりゆく惑星セドネの生きる者たちを、どうにか別の星で生き永らえさせたい。毎日、天文台で他の惑星や他の生きる者たちを探している。

🥕練り手
みんなの為に、食べ物と薬草を。全て水耕栽培で頑張ってます。食べて、寝て、叶うのならば、また起きて。ご飯を食べながら談笑する、それって一番素敵なことでしょう。

🗺探求者
この星が終わるなら、遊び尽くすまでだ。雄大だったらしい砂漠もありふれた霧になってしまった。このつまらない霧の先に、求めるべき何かがあるのかもしれない。

🌈虹占師
夜明けと夕暮れの虹を観察して、次の虹が出るまでに起きることを占う。この行為の意味だって?聞かないでくれ。

✉️伝達屋
お手紙、食べ物、生きる者、虹の欠片の霧入り瓶、あんな話やこんな噂もなんでもござれ。霧より高いところならどこへでもお届けします。

🚬煤つき
ある木を栽培し、加工し、生きる者と交換する。こんな終わりに閉じ込められてちゃ、シアワセと友達にならないとね。ホラ、あなたも一つどうぞ。

🚩衣贈
マントが無ければどこにも行けない。素敵な衣をあなたに贈ります。セドネで高価なものの一つ。

💧露満たし
霧に根を張っている植物や、建物にまとわりつく極わずかに残った植物たちの世話をする。魔法で水を出し、糞を集め肥料を与え、種を遠くへ。ほんの少しだけ切りとって練り手へ出荷もする。

◆首都オーラの一般的な住居◆

木などで枠を組み、布を被せたシンプルな構造。
船は魔法をかけて浮かせている。
どうやら昔より霧が上がってきていて、濡れてしまうので霧に合わせて階層を上へ上へと伸ばしているらしい。